一般の病院でも、内科、外科、小児科と細分化されているように、歯科の中でも、補綴科(入れ歯やさし歯)、保存科(虫歯や歯槽膿漏)、口腔外科(親知らずの抜歯などの口の中の外科処置)と、細かく専門分野が分かれています。

その中でも矯正歯科治療は、成長のコントロールを行ったり、歯を動かすには時間がかかることなどから、矯正専門医として矯正治療技術を習得するには、歯学部を卒業後、矯正専門医院あるいは大学病院の矯正科などの専門機関で最低五年以上の専門的な修練および経験が必要な特殊な分野です。

歯科医師の国家試験を合格すれば矯正歯科というと標榜を掲げても法律的には問題ありませんので、矯正治療の経験があるないに関わらず多くの歯科医院が矯正歯科の標榜を出しているのが現状です。 　

もしお近くに認定歯科矯正医がいない環境で矯正歯科を受診されるのであれば、矯正治療を行ってもらう先生が、矯正治療の経験がどれくらいあるのか、あるいは矯正治療の技術をどのような専門機関で習得したのか、ホームページ等で把握されてから受診されることをおすすめします。